ミュージカル ゲゲゲの鬼太郎〜十万億土の祈り唄〜

昔、子どもだったあなたに贈る……

むか~し、むかしの日本のどこかの村……いや、もしかしたら今のみんなのすぐとなりの町の中のお話かもしれない。スマホもコンビニもない、山と海に囲まれたどこかいなかの小さな小さな町のできごと。病気の療養で都会からこの小さな町にやってきたシゲル。シゲルと真っ先に友だちになったのは、“ばあ(婆)”と二人で暮らすマサオだった。父親の事業の失敗で家族と離れて暮らしているマサオは、預けられた親せきの家でもじゃま者扱い。ばあだけがマサオの味方だった。マサオは勉強がからきしダメだけど、森に入って虫を捕ったり、妖怪やもののけの研究をしたりしていた。そんなマサオの妖怪ばなしがシゲルは何より大好きだった。ある日、マサオとばあの前に、妖怪“目玉おやじ”が現れ、こう言うのだった。『マサオは鬼太郎として生まれ変わる前の仮の姿だ!』驚いたマサオは、シゲルに相談に行くのだが……。はたしてマサオは鬼太郎なのか、シゲルとマサオの運命は?
2014年にイッツフォーリーズが初ミュージカル化。1968年にアニメ化されて以来、広く親しまれているオープニングテーマ「ゲゲゲの鬼太郎」、エンディングテーマ「カランコロンのうた」は、いずみたくの作曲によるものです。いずみたくが作った劇団、イッツフォーリーズが満を持してミュージカル化した本作品は、脚本・演出にラサール石井を迎え、“鬼太郎”が誕生するまでの物語をオリジナルストーリーで描いていきます。「アンパンマン」がアニメ化される前にミュージカルとして真っ先に上演した、いずみたくは生前、『アンパンマンの次は鬼太郎をミュージカルにしたい』と語っていました。その思いを継いだ劇団メンバーの発案から実現したミュージカル「ゲゲゲの鬼太郎」。単なる勧善懲悪な妖怪退治の物語ではなく、友達や家族の繋がり、そして人間の“魂(たましい)”の根源とは何かを描いていきます。

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